四国霊場開創1200年記念法要 於17番 神野寺

東日本大震災から3年目の平成26年3月11日、四国別格霊場会による、四国霊場開創1200年記念法要の第2座目が別格霊場第17番神野寺にて執り行われました。

神野寺と言えば満濃池。満濃池は、お大師様によって修築されたため池です。
当時、洪水による大規模な決壊でなかなか修築がままならなかった所を、弘仁12年、嵯峨天皇の勅により、お大師様がわずか数ヶ月で修築されたという伝説で知られています。

このような伝説により、別格霊場では満濃池を復興のシンボルと位置付け、復興と平和を願う法要を執り行いました。

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神野寺よりお大師様が修法されたと言われる
護摩段岩まで進列を行います。
(写真提供:(株)三和 高橋様)

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護摩段岩は現在池の中にありますが、
お大師様の時代には陸続きだったといわれています。

IMG_0267 満濃池に向かい般若心経、諸真言を唱えます。

(写真提供:(株)三和 高橋様)

1200年近くの時を経て、お大師様と同じ満濃池の畔に立ち、
お大師様と同じく復興と平和の祈りを込め、
こんなにも大勢の皆様とお経を唱えることができ、
本当に幸せに思います。

3.11は他にも多くの追悼行事が催されている日にも関わらず、
御参拝を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

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神野寺に戻り、神野寺ご住職による復興護摩祈祷。
(写真提供:(株)三和 高橋様)

 最後は震災発生時 午後2時46分18秒に合わせて打鐘。
全員で黙祷を行いました。(黙祷中により写真はありません)
鐘を突く場所は本堂から見えませんでしたが、
突いていたのは神野寺のご住職でした。

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終了後、お供えのお餅と神野寺の花梨のお守りが渡されました。
公認先達の皆様には法要参加証(シール)が渡されました。
今回のデザインは満濃池に向かって修法するお大師様です。

 

次回の記念法要は、お大師様がお生まれになった日の前日、6月14日、お大師様生誕の場所とされる海岸寺さんで行います。今回同様、大勢の皆様のご参加をお待ちしています。