第二十番 大瀧寺(おおたきじ)

検定試験出題範囲

〒779-3638
徳島県美馬市脇町字西大谷674
TEL : 0883-53-7910
宿泊施設 なし

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【御詠歌】霊峰の 岩間にひらく 法の道 厄をながして 衆生ぞすくわる
【御真言】南無西照大権現

山 号 福大山
院 号 慈眼院
本 尊 西照大権現
開 山 行基菩薩
宗 派 真言宗御室派 準別格本山

略縁起
奈良時代(神亀三年)行基菩薩が、塩江より御登山になり、阿讃山脈秀峰に一寺を建立し、阿弥三尊を安置されました。平安時代の初期、延暦十年(西暦788)弘法大師も、「三教指帰」と云う大師の著書にはっきりと記されています様に「求聞持修法」をされ、弘仁六年(807年)弘法大師四十二才、二度目の登山のときに、現世の男女厄難消除、万民安楽の為に、西照大権現の御尊像を安置し、法華経を一石毎に書き、男女厄流しの秘法を修されました。又、天安二年(858年)聖宝尊師(理源大師)が登山され、高野槙を御手植になり、男女厄除厄流の大護摩を修法されました。その法が今に伝わり厄流しの寺として有名です。
又、八十八番大窪寺との関係が深く東大窪寺、西大瀧寺の名で呼ばれ、別格二十ヶ寺中で最も高い海抜九百四十メートルの大瀧山上にあります。徳川時代には、高松藩(徳川)と徳島藩家老の稲田氏の祈願所と成っておりました。当時は度々炎上して現在寺宝としては、別にありませんが江戸時代には、阿波讃岐登山道に鳥居の数十八基在りました。
●西照大権現(一宇)●奥の院熊野十二社大権現(江原町清水の上)
●龍王堂●護摩堂 ●観音堂 ●弘法大師御自突ノ杖 ●不動堂
●弘法大師御影堂 ●鐘楼堂 ●仁王門

案内・地図
JR徳島本線穴吹駅よりJRバスで脇町へ、脇町からはタクシー(電話にて呼ぶ)で30分。車の場合、脇町から国道193号線を北上、夏子ダムの前を左へ、寺に至る。塩江温泉からは県民いこいの森の標識あるところを左折し、小道を進んで寺に至る(カーブが多いので運転注意)。


“第二十番 大瀧寺(おおたきじ)” への1件の返信

  1. 大瀧寺のような立派な寺院を、どうして真念法師は88ヵ所に選ばなかったのでしょうか。真念の案内記に大瀧寺のことが登場しないのは、ご指摘のようにたまたま真念の時代には火災などによって堂宇が失われていたからでしょうか。長宗我部の兵火は免れたのですか。
    三教指帰の「大瀧ヶ嶽」は、間違いなく貴寺院のことだと思います。