2021年(令和3年)弘法大師満濃池修築1200年記念柴燈護摩供法要及び先達研修会

満濃池修築1200年記念柴燈護摩供養四国別格二十霊場会大祇師修法の様子

令和3年10月19日、四国別格二十霊場会「弘法大師満濃池修築1200年記念柴燈護摩供法要」並びに「先達研修会」を執り行いました。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から先達研修会を中止としましたが、この一年皆様が活動自粛を頑張ってこられたことやワクチン接種も普及してきたこともあり10月の現時点で感染者数が減少しており諸問題を考慮しながら実施にいたりました。

本年はお大師さまが満濃池を修築されて1200年の特別な年ということもあり、別格霊場初となる柴燈護摩法要を厳修し香川県まんのう町満濃池への祈りを捧げました。

まず四国別格二十霊場第17番札所「神野寺」、本尊薬師如来へご法楽。

 

満濃池へ進列。雨の予報でしたが晴天となり風も少なく素晴らしい景色でした。

 

満濃池畔にてご法楽。柴燈護摩道場へ入堂。

まんのう町長栗田隆義さまよりご挨拶を賜りました。/(撮影協力:KTプロデュース 高橋様)

 

霊場会長第15番箸蔵寺住職による願文の奉読。 /(撮影協力:KTプロデュース 高橋様)

 

無事点火が行われ柴燈護摩供修法されました。大祇師は第9番文殊院兼第10番西山興隆寺住職。(撮影協力:KTプロデュース 高橋様)
霊場会長第15番箸蔵寺住職による挨拶をもって閉式いたしました。(撮影協力:KTプロデュース 高橋様)
その後場所を移して「かりん会館」にて先達研修会辞令伝達式を行いました。 (撮影協力:KTプロデュース 高橋様)

今回は新型コロナウイルス感染症対策を考慮して新任・昇補先達の方のみの参加となり、ご遠方の方に関してはzoomを使ってのオンライン参加も試みました。

人数制限もあるなかで私語もなるべく控える形となりいつもの先達研修会のような盛り上がりはありませんでしたがよい緊張感のなかで無事執り行うことができました。

オンライン参加は、今回初めての試みだったこともあり、画面越しに授与が行われた際には一段と大きな拍手がおこり会場が沸きました。

今回の先達研修会記念品です。御朱印から御影、まんのう市名産のかりんを使ったのど飴まで全てこの日限定のデザインで制作されました。今回ご祈念のお申込や写経、写仏の御奉納をいただきながらも現地参加をお控えいただいた先達をはじめとする皆様には郵送にてお届させていただきます。

皆様のお陰をもちまして、コロナ渦での先達研修会も無事終了致しましたこと、心より御礼申し上げます。
お忙しい中ご参加を賜りました皆様には心より感謝申し上げますと共に、ますますのご活躍、ご多幸をお祈り致します。

はじめての試みばかりで戸惑ったことも多々あったかと思いますが暖かい目でご理解・ご協力・ご意見くださり本当にありがとうございました。次回以降の取り組みに役立てたいと思います。

 

(霊場会会長より御礼のご挨拶)

この度の記念法要に際し、御参拝の皆様、おうちで参加の皆様、お手伝い頂いた修験先達様、協力業者の皆様、そして霊場寺院の皆様、本当にありがとうございました。
140名あまりのご参加を頂きましたが、あれから約2週間、どうやら感染を広げることなく今日まで至っておりますので、ようやく無事成功と言ってもよいかと思われ本当に安心しています。

別格霊場主催の満濃池での法要は2014年以来7年半ぶりでした。
当時は事務局、今回は会長として関わることができ、本当に有り難く思います。

満濃池は、1200年前、洪水による大規模な決壊でなかなか修築がままならなかった所を、お大師様が嵯峨天皇の勅命によりわずか数ヶ月で修築され、以後一度の決壊も無いという伝説で知られています。
このような伝説により、私にとっては「満濃池は復興のシンボル」として思い入れの強い霊域です。
前回は東日本大震災からちょうど3年目の3月11日に行いましたが、今回はこの時期にこの場所で、ご参加の皆様ならびに写経や写仏を御奉納頂いた皆様と共にお大師様に祈りを捧げることにより、コロナ禍、また、全国各地の地震、台風、豪雨などの自然災害などから立ち直るお力になればと願っています。

また今回は、ライブ配信やzoomの導入などの様々な試みを行い、その結果様々な課題も見つかりましたが、しっかり検証を行いより良きものになるよう改善していきたいと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

第十五番箸蔵寺 佐藤 盛仁